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18日目

さすらい

Date:8.7 19:00
Place:十和田湖キャンプ場
Rute:函館~十和田湖
7:00 起床。
今日でいよいよ北海道ともお別れです。

長いようで短い、あっという間の17日間でした。
8年ぶりの冷夏にみまわれ寒い思いをしましたが、それはそれで今となっては良い思い出です。
この旅で僕はたくさんの人と出会いました。
ちょっと話をした人達も数に入れると、一日5人としても80人近くの人と出会ったことになります。
ちょっと自分でもびっくりです。
ほとんどの人が名前も知らない人。でもすぐに打ち解け、話ができる。
旅人という、ライダーという事の共感がそうさせるのでしょう。

僕が今回の旅をしようと思ったきっかけは、奥田民生の「さすらい」という曲を聴いてからずっと考えていました。

「周りはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。」

この詩を聴いたときに、まさに自分のことではないかと思ったのです。
確かに今まで僕はインドア志向で行動範囲も狭く、無難な選択ばかりしてきました。
安心と引き替えに心の飢えを余儀なくされる生活。
それはそれでまあいいかと思っていました。
しかし、例の歌詞を読んだときハッとさせられました。
やっぱりこれではダメだ。
それから、いつかさすらわねばと思っていました。

「さすらいもしないで、このまま死なねえぞ」

そんな思いを抱きつつも平穏な毎日。気が付いたらもう28歳。いい年です。
このままだともう機会がないかも・・・と思い会社を辞め、この旅を企画しました。
別にどこでも良かった。
たまたまバイクに乗っていて、たまたま思いついたのが北海道だっただけで。

でも、北海道はとても良いところでした。
それぞれの旅人が、それぞれの思いでさすらう場所。
時には気に入って住み着く人もいる。
来る者を拒まない、懐の深さを感じました。
ありがとう北海道。さすらいたくなったらまた来るよ。

9:40 出航。
函館港がどんどん小さくなっていく。

北海道を出た今、あとはもう帰路につくのみ。
これでこの旅行記は終わりにしたいと思います。
最後までお付き合い下さったみなさん、どうもありがとうございました。



追記:

青森までのフェリー内で一人のライダーと知り合う。
彼は広島出身で、半年前仕事を辞めて札幌に移住したという。
今回は東北の方を旅するとのこと。
何故移住を決めたか聞いてみると、

「とりあえず同じ場所にいるのもなんだから移住してみた。冬になって寒くてどうしようもなかったらまた他の場所へ行けばいいさ。」

僕にはまだそんな選択はできないが、そんな人生もちょっといいな、なんて思った。


北海道での総走行距離 3508km