キャンプツーリングで分かったXSR700の旅性能[積載装備レビュー]

XSR700
クラシカルな外観で都会をオシャレに流すようなXSR700ですが、軽量で取り回しが良く急勾配の山道でも軽々登る低速トルクの力強いエンジン特性、何より688ccとそれなりに積載しても余裕の排気量と、意外に旅向きなキャラクターなんです。
 
乗り出してから4ヶ月、2度のキャンプを通して分かったXSR700の旅性能を考察してみます。

走行性能と快適性

長距離走行が意外と疲れない

ノンカウルで2気筒のこのバイク、高速道路を使った長距離ツーリングはどんなものかと思っていましたが、意外にもそれほど疲れない。
軽さと乗車姿勢のおかげなのか、ハーフカウルでマルチエンジン1000ccのFZ1 FAZERと比べてむしろ楽に感じました。
 
ハンドルに伝わる振動は4気筒と比べるとやはり強め。
ただ低速域ではドコドコ感が強いがスピードが上がると落ち着くので思ったほどでもない感じ。
 
風はそれなりに受けるがスクリーンを装着すればほどよく風が流れていきますね。
そもそもエンジンのフィーリングのせいか乗車姿勢を含めたスタイルのせいか、そんなにスピードを上げようと思わせな。
楽な姿勢でゆったりと、力まずほどよいスピードで流すのが楽しいと感じるので、そもそも風は気にする必要がないのかも知れません。

軽さと太い低速トルクが山道に効く

さて、高速を降りた先でキャンプ場まで伸びるのはロードコンディションが微妙な細いワインディング。
こういった道はやはり軽いバイクが有利ですね。
ハンドルの切れ角も大きいので小回りもききますので、この先へ進むのはちょっと怖いな…という細い道でも簡単にUターンできるので気軽に冒険できます。
 
また、きつい登坂や砂利ダートなどでもモリモリ走っていく低速トルクの太さには助けられました。
正直FAZERだったら尻込みする道も臆さずに入っていけるのは有り難い。
 
重量級で大排気量は目的地までの工程が楽、軽くて低排気量のバイクは目的地での走りが楽というイメージですが、重量も排気量も中間のXSR700はそのどちらも楽で、どちらも楽しめる。
リッタークラスのようにバイクに急かされてスピードを上げていくようなプレッシャーもなく、ちょっとスピードを出せば満足できてしまうエンジンフィーリング。
そんな楽に付き合えるキャラクターこそが、長距離走行を快適にする要因かも知れませんね。

積載

XSR700の課題はやはり積載量。
積載を考慮しているとは言い難いスタイルなのでどうやって積載するかが問題ですね。
キャンプツーリングともなるとテント・寝袋・調理道具など最低限の荷物でも結構かさばります。
 
ホムセン箱などで高く積めば大きな積載スペースは確保できますが不安定になるし、キャリアの許容積載量が不安になります。
何よりせっかくカッコつけてるバイクです。積載の見た目もちょっと格好つけたいところ。
 
あれこれ悩んだ結果、今回はこの装備で5泊6日の東北ツーリングに出かけてきました。

エンデュリスタン トルネード2 Mサイズ(ドラムバッグ)

シンプルな円筒状のドラムバッグ。S〜XLまで4種のサイズがありますが、自分はMサイズを購入しました。
サイズは積載床面積と長さが比例するので一概に大は小を兼ねる、という訳にはいかないのでサイズ選びは悩みましたがLサイズでも良かったかなとちょっと後悔。
 
上部がガバっと相手収納するシンプルな形状の為使い勝手は良好。ボンボン放り込むだけです。テントや寝袋、三脚やテーブルなど長物を主に収納しています。
Mでも長辺が53cmなので大抵のものは入るでしょう。
 
このバッグは完全防水、開口部をクルクルっとまるめて留めるいわゆるターポリンバッグなので雨も安心。

Kriega DUO36(サイドバッグ)

以前記事として書いたクリーガDUO36をシートの両下げバッグを使用。
品名通り片側18Lの合計36Lの収納力があります。
 
以前使用していたサイドバッグは合計28Lだったのでその差は8L。ただこの8Lがなかなかばかになりません。
形状がシンプルな四角いので形状を気にせず収納でき、ソフトバッグなので少々無理もきくので、キャンプ道具とコンパクトなテント・寝袋だけならこのバッグだけで収まっちゃいます。
 
A4サイズのトートバッグが図ったようにスッポリ収まるので、バッグインバッグとして使用。サイドバッグはそのままトートバッグで中身を持ち運んでいます。
 
またこちらのバッグも完全防水なので雨も安心です。

GIVI E43NTL-ADV(トップケース)

やっぱりあると便利なトップケース。バイクを離れるとき貴重品をバッグに入れるのは憚れれるので、鍵付きのハードケースはやっぱりあると便利ですね。
 
重いものを入れるとキャリアの負担も気になるので、カッパやサンダルを入れる程度で基本的に空にしてあります。
キャンプ時の買い出しやお土産、パッキングが面倒な時に着替えを放り込んだりと予備の収納として使っています。
 
ただ問題はこのケース自体の重量が5kgと結構重い。
ハリケーン製リアキャリアの許容積載量が3.5kgなので、実はケースだけで重量オーバーになってしまうんですです…
自分の場合リアシートのパッキングと併せて使用するのでキャリアをワイヤーで上に引っ張り上げる形になるのと、軽いものしか入れないので大丈夫かなとという判断で使っていますが、丈夫なキャリアと使用したほうが無難です。
 
ちなみにE43NTLには標準のE43NTLとオプション付きのE43NTL-ADVがありますが、オプションのネットが結構使えるのでADVのほうをオススメします。

GIVI ST602(タンクバッグ)

XSR700はアルミカバーなのでマグネットは装着できず、吸盤も固定が微妙なのでGIVIのタンクロックシステムのタンクバッグを購入。
マグネット式のようにタンクに傷がつくこともなくしっかり固定できるのでこれは良いシステムですね!
 
ST602は若干小さめ。B6サイズのツーリングマップルがギリギリ入る程度。
あとはモバイルバッテリーと飲み物を入れたり、頻繁に出し入れする小物入れに使っています。
 
基本行き先までのルートはスマホナビを使っているので地図は距離やロケーションの確認として広げるだけなので大きな不便は感じませんが、理想は地図を広げられるタンクバッグのほうが好みですね。

kriega R20(バックパック)

最後にバックパックです。
 
正直長旅にバックパックを前提にはしたくなかったのですが、カメラの収納場所を検討した結果ここに収まりました。

肩に負担のかからないバッグとは言え、6日間毎日背負っているとさすがに肩が凝りますね。
ただバックパックはあるとやはり便利。次回はカメラはパニアケースへ、予備収納で折り畳める軽量なバックパックを検討してみます。

アドベンチャーツアラーほどじゃないけど旅性能は十分!

アドベンチャーツアラーのように長距離ライディングの快適性と積載性は望むべくもないですが、軽量軽快な車重と取り回しやすさ、長旅の荷物を積んでもへこたれないパワーはこのクラスの利点ですね。
もうちょっと積めれば…と思わなくもないですが、荷物を選べば旅先で快適に過ごす装備は十分に積めます。
 
ちなみに5泊6日の東北ツーリングでの燃費は信号のない道が多かったのもあり27km/Lほどと悪くない数字。
XSR700でよく言われているシートの硬さからくるお尻への刺激ですが、やや前傾の乗車姿勢を保っていればそれほどお尻が痛くなることもなかったです。(個人差によるところが大きいかも知れませんが)
 
結論として、XSR700の旅性能は十分!キャンプツーリングの相棒としてはもってこいの良い旅バイクでした!

問題はキャンプが楽しくなるにつれて増える荷物と折り合いをつける事ですね…

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コメント

  1. […] ノンカウルで2気筒のこのバイク、高速道路を使った長距離ツーリングはどんなものかと思っていましたが、意外にもそれほど疲れない。軽さと乗車姿勢のおかげなのか・・・むしろ楽に感じました。風はそれなりに受けるがスクリーンを装着すればほどよく風が流れていきます・・・ほどよいスピードで流すのが楽しいと感じるので、そもそも風は気にする必要がないのかも知れません3。エンジンのフィーリングは何と言うべきかツブツブ感があり、イメージではでは点線・・・・の様な爆発イメージです。XSR700だと細い道も楽なポジションや軽い車体、適度なパワーで走りやすいです。サスは峠では物足りないけど、ツーリングではこのくらいが楽でいいかもしれないです。走りとはトレードオフですねhttp://nururiderbru1090.seesaa.net/article/477342547.html。MT-07から改善されているかと期待していたが、相変わらずシートのクッションが薄く、1時間半も乗車すれば尻が痛くなるため、ゲルザブを装着し対応したいところだが、そうするとデザイン的に不格好となってしまうのが難点である4。とにかく曲がりたがる性格で、キーを捻るたびに峠に行きたくなるMT07と比較すると、XSR700はスペシャルティらしく、もうすこし余裕ある2輪生活が送ることができそうだ。スポーティなハンドリングマシンの一面は残すものの、これなら周りの景色を眺めながらのロングツーリングも楽しかろう5。 […]

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