Kriega DUO36 クラシックだけど多機能なサイドバッグ[クリーガ]

XSR700

クラシックなスタイルにマッチした旅用サイドバッグ探しの旅の終わり

懐古的なスタイルとトレードオフというべきか、積載スペースの乏しいXSR700は旅バイクとしての資質があるとは言えません。
「旅バイクなら素直にツアラー系かアドベンチャー系でしょう」と言われればもちろんその通りなのですが、重い車重に荷物まで乗ると結構しんどそうだし軽いにこしたことはない。XSR700は軽くて低速トルクもあるので山間部の狭くコンディションの悪い道でもそんなに怖くなさそうだし、キャンプ場では芝生や軽いダートなんかもそこそこ走れそう。700ccの排気量もあればそれなりに積載してもへこたれない。意外に旅バイクとしての素質はあるんじゃないかと思うんですよ。
何よりこのスタイルで旅バイクってロマンですよね。

要はどうやって積載スペースを作り、且つスタイルを崩さないかが難題なのです。

トップケースはできるだけ付けなくない(というかケースを開閉するマージンとか重量を考えると意外に積載量は増えない)。
サイドケースはステーも含めるとかなりお高い。
国内メーカーのサイドバッグネイキッドやツアラー向けの製品はそこそこあるんだけど、XSR700みたいなスタイルにマッチするのがあまりない。

海外の写真など漁っていてようやく「これだ!」と思えたのが、今回購入した「Kriega DUO36」でした。

英国ブランド「Kreiga」

今回検討するまで初耳のブランドでしたが、ライダー用バックパックでは日本でもそこそこ知られたブランドのようで、YOUTUBEにいくつかレビュー動画が上がっています。
見た目は地味だけど機能美がキラリと光るラインアップ。カメラのアクセサリメーカーに例えるなら「peak design」みたいな感じでしょうか。独自の機能が売りのブランドです。

日本ではマイナーなブランドなのか取扱店が少ない。さらにサイドバッグなのに5万と結構高価。
検索するとヒットする「FC MOTO」というドイツのWEBショップなら3万ちょっとと安かったので、少々不安はありましたがそちらで購入してみました。

Kreiga DUO36

「Kreiga DUO36」はDUOという言葉通り両下げのサイドバッグセットです。
「36」は容量で片側18リットルの2個で、合計36リットルという意味。サイドバッグでは14リットルx2の28リットルのものが多い中36リットルはなかなかの容量です。

届いたものを開けてみたら写真のようなパッケージ。
「あれ?間違えてシングルを注文しちゃったかな?」と若干戸惑いましたがちゃんと折りたたんで2個入っていました。
箱自体もバッグ2個の割に小さいな、と思ったのですがなるほど。このスマートな梱包はなかなか良いですね。

少し小さい方が良いという方には合計28リットルの「DUO28」の他に、片側だけの商品もラインアップされています。

本体・付属品

開けてみるとこんな感じ。
なんか片方汚れていますね…拭いたら落ちたので良いですけど。

内容物はバッグが2個、両下げ用ベルト、あと片側吊り下げ用アタッチメントと持ち運び用ストラップが付属しています。
両下げバッグのセットなのでてっきりセットでしか使えないと思っていたのですがこれは予想外!ただのクラシカルなバッグかと思いきやなかなかのアイディア製品です!

シングルでも18リットル入るので宿泊分の着替えや近場のツーリングでは片側で十分。そのままストラップを付けて持ち運べるので貴重品が入っていても安心。
キャンツーを想定した装備だったのに、案外シングルで使うほうが多くなるかも。

完全防水

あとこのバッグ、完全防水なんです。
内側に張られている白い生地が防水仕様で、ターポリンバッグのようにクルクル巻いてベルトを留めれば雨をシャットアウトできます。

サイドバッグは防水カバーをかぶせるのが一般的ですが、雨になったら停車して被せるのは面倒ですしね。あと風でバタバタするので飛んでいってしまいそうで怖いもの。(実際以前使っていたバッグは走行中にレインカバーが飛んでいってしまいました。)
あらかじめ防水仕様なのは有り難いものです。

ちなみに防水インナーは取り外すことができますので、汚れたら外して洗うことも可能です。

ストラップを装着して肩下げバッグに

付属するストラップを通せば肩下げバッグにもなります。
カメラなど貴重品を持ち運ぶ際に非常に便利です!

ストラップは1本しか付属しないので1つしか持ち運びできませんが、まぁこのサイズのバッグを2つ持ち歩くのは厳しいですよね…

XSR700に取り付けてみる

ということで早速XSR700に取り付けてみました。

やはりスタイル的にピッタリですね!
容量の割に横に長くないので着座時のスペースも十分余裕があります。

片側18リットルの容量だけ意外に幅広のバッグ。

シングルの取り付けは、反対側のフレームを通した2本のベルトをリアシートの上にかけて設置。シンプルだけど堅牢なので安心感がある。

軽くて薄いけどしっかり固定できる

周って見てみると容量が大きいだけあって意外と幅広な感じですが、ハンドル幅よりは内側ですね。
ソフトバッグなのでバッグ地が薄いですが、内側は硬い作りになっているので中がスカスカでも型崩れはしません。
またステーの当たりそうな面が滑り止め素材になっているので、バッグ固定に一役買っているようです。

あと、このバッグの特徴の一つが開閉用のベルト。背面下側からステーを経由して正面フックへまわすことで、バッグの固定も兼ねています。
ステーは必須になりますがハードケースと比べてフラフラしがちなソフトバッグがしっかり固定できるこの機構は良いですね!

 

取り付け・取り外しが簡単なS字フック

このバッグのもう一つの特徴は、バッグの連結・固定・ストラップの取り付けが全て同じS字フックになっている点です。
この手のベルトのアタッチメントはプラスチック製のバックルが主流ですが、このバッグのベルトはリングに2つのフックを左右から引っ掛けるだけのシンプルな作りです。
これがシンプルゆえに堅牢。プラスチックでもそうそう壊れることはないと思うのですが、やっぱりアルミ製のフックのほうが安心感があります。

シングルバッグの取り付けはフレームの反対側にリングになるベルトを取り付け、反対側にぶら下げて設置します。
パッセンジャーシートをまわして設置するので、ステーに結びつけるタイプと比べて高い位置に取り付けられるためハードケースに近い見た目になりますね。

反対側から見るとこんな感じ。
フレームに結んだ耳の部分にフックを引っ掛けています。

ちなみに耳の部分は短いので、使わない時はシートの間に詰め込んでおけば目立ちません。

収納力・機能性共に満足のいく、ヘリテージスタイルのバイクにオススメのサイドバッグ

国内外メーカー色々探ましたが、ようやく納得のいくサイドバッグに巡り会えました。
XSR700/900はもちろん、SR400やSV650などヘリテージスタイルのバイクに是非オススメしたいバッグです!

シングル・ダブルで使い分けられるので近所にちょっとした買い物に出るのにも便利な上、ストラップを付ければ肩下げバッグにもなるので貴重品の持ち歩きにも安心です。
他にも完全防水で使いやすい独自の機構を備えているので満足感が高いサイドバッグです。

須らくライダーを悩ませるのは収納スペースの問題。収納力も高くロックもできるパニアケースが最適解なのは間違いないでしょうが、カッコ良さを大きくスポイルしてしまう諸刃の剣。
価格と入手性に若干難はありますがその労力に見合う価値のあるバッグだと思います。

このバッグを使えばKriegaのファンになってしまうこと請け合い。(リュックも買ってしまいました。)
サイドバッグをお探しの方は是非検討してみください!

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