10月の岐阜に行ってきた話

XSR700

10月中旬に5日間岐阜にツーリングに行ってきました。
高山市を始点にしておおよそ時計回り1周というざっくりという計画でしたが、見どころ・走りどころが多く、5日じゃちょっと時間が足りませんでした。

簡単ですが、今回の旅の軌跡をご紹介します。
岐阜ツーリングを検討されている方へ参考になれば幸いです。

1日目 〜高山

1日目は移動日。
13:00
高速道路を松本インターで降りて、ある意味一番の見どころである国道158号線を高山市へ。
 
ご存じの方も多いと思いますが、国道158号線は長野県松本市から岐阜県高山市を結ぶ国道で、国道有数の難所である安房峠を抜ける5.6kmの安房トンネルが有名です。
 
YOUTUBEなどで予習して臨みましたが、狭く険しい山肌に沿ったカーブ、いくつも掘られたトンネル、そしてそんな過酷な道にそぐわない交通量と想像を超えた体験をしました。
特に狭いトンネル内でバス同士がすれ違う様は、傍から見ていてもヒヤヒヤします。
 
安房トンネルは開通が1997年と比較的新しいだけあって、これまでの道のりからすると道幅も広く立派なトンネルです。
道中の環境を考えると、よくこんな山奥に高規格なトンネルが掘れたなと驚きます。
 
尚、安房トンネルは「高速道路」になるので150cc以下のバイクは安房峠を越えることになります。
ここを小型バイクで越える方はなかなかいないとは思いますが、道中出会ったSSTRに参加されるハンターカブの方は安房峠越えの経路で向かったそうです…恐ろしいことです。
15:00
高山市に到着。
ホテルにチェックインして市内を散策します。
 
とりあえず古い町並みへ。
外国人観光客ばかりで日本人はほとんどいない…比率はおおよそ8:2くらいでしょうか。
そして食べ歩きのお店はどこも行列ができています。
あと古い町並みのお店は閉店時間が早く16時頃にはどこも閉店。
ギリギリ飛騨牛の握り寿司とみたらし団子を食べられました。
この後訪れる郡上八幡もそうなんですが、基本的に「古い町並み」は綺麗すぎるのと観光客(ほとんどが外国人客)が多くてさながら映画のセットのようで、正直興ざめしてしまうという印象でした。
まぁ観光地はどこもこうなってしまうのでしょう。
 
むしろ面白いのは景観保護地区内にある観光エリアの周辺で、条例施行のタイミングで残された大正・昭和の建造物。
大正ロマンを感じる図書館や喫茶店、昭和っぽい居酒屋通り、商店街の間にある小道の先にある神社があるかと思えば近代的なスーパーやコンビニもあったりと、時代をごちゃまぜにした渾然一体とした雰囲気が他にはない面白さだと思います。

2日目 高山〜恵那

8:00
2日目は高山からせせらぎ街道、下呂を経由してキャンプ地の恵那へ向かいます。
 
せせらぎ街道は高山から県道73号線〜国道472号線を経由して郡上八幡へ抜ける、紅葉スポットで有名なドライブルートです。
山間部を抜けるルートなので観光道路かと思いきや商用車などもそこそこ走っていて交通量もほどほどにあり、地元の方の幹線道路としても使われているようです。
そのためか路面もきちんと整備されていて走りやすい道です。
訪れたのが10/17。10月半ばが紅葉の見頃ということで期待して行ったのですが、今年は暖かいようで紅葉は3分といったところでした。残念。
 
せせらぎ街道をそのまま南下すれば郡上八幡ですが、下呂方面へ向かうので明宝から東へ。
ここで岐阜の県道、いや険道の洗礼を受けます。
 
明宝から先、小さな集落まではロードコンディションは良かったのですが、最後の家屋から先で様相が変わります。
「降雨時通行止めの可能性あり」の注意看板を抜けるとガードレールがなくなり道は狭小に。
アスファルトもひび割れが目立つようになってきます。
ツーリングでは基本的におおまかな経路・目的地はツーリングマップルで決めて、走行時はgooglemapで最短経路をナビゲーションしているのですが、御存知の通りナビ頼りだとなかなかワイルドな道を案内してくれたりします。
平野では県道や農道でもそれなりに走れる道なので「ちょっと狭いな」くらいで済むのですが、岐阜のような山国では事情が変わってきます。
このあたりの県道は山奥にある小さな集落を繋ぐインフラとして敷かれているものなので、整備も申し訳程度。
集落を抜けると車線は狭くなりアスファルトもあちこちひび割れ落ち葉や小石が散乱、アップダウンの激しいワインディング、いわゆる林道に突入します。
 
余裕があればそんな道も楽しめるのかも知れませんが、こちらはキャンプ泊の荷物を満載して不安定な上にスケジュールもあります。それなのにこんな時間も読めない道を案内されていてはたまったものじゃない。
 
つまり岐阜ツーリングでgooglemapは使い物にならないという結論に至りました。
正確には素直にナビゲーション頼りにはできないので、県道をルートに入れる際にはストリートビューなので地形と道の具合を確認しておいたほうが良いということですね。
 
その意味でツーリングマップルがとても頼りになります。
ピンクでマークしてあるルートや「快走ルート」などとコメントされている道は問題ないでしょう。あと国道についてもほぼ問題ないと考えて良い。
山間部のツーリングにあたってのルート設定はこれらを軸にすべきという教訓が、ある意味今回のツーリングでの一番大きな収穫だったのかも知れないです。
閑話休題。
怖くなって引き返したり別ルートを探したりしながら、なんとか下呂近辺へたどり着きました。
上呂あたりだったか、峠から下ると眼科に町が見えてきました。
人の営みが感じられるとやっぱりホッとしてしまいますね。
11:00
下呂に到着。
下呂を散策しようと思っていたのですが時間が押してしまっていたのと駐車スペースが分からないのもありスルー。
お昼になったので郷土料理(?)の鶏ちゃんのお店に向かいます。
鶏ちゃん専門店「杉の子」
このあたりではあちこちに鶏ちゃんの看板を見かけましたが、ここは有名店らしいです。
味噌ダレにつけた鶏肉とキャベツをジンギスカン鍋で調理するシンプルな料理。
若干薄味でしたが、見た目通りの味ですね。
締めに焼きそばで仕上げるのですが、これはなかなか美味しかったです。
ただ、締めの焼きそばも合わせて2,000円はちょっと高いかな…
その後休憩に「道の駅 加子母(かしも)」に立ち寄り久しぶりのご当地ソフトクリームをいただく。
トマトソフトクリームという、なんとも冒険心をくすぐるフレーバーでしたが美味しかった。
これはまた食べたいな。
13:00
付知峡(つけちきょう)に到着。
加子母といい、岐阜は意外と難読地名多いですね。
ここは滝めぐりができるスポットで、吊り橋のある軽いハイキングコースみたいな遊歩道を巡ります。
一巡するとおおよそ30分くらい。水辺なので涼しいはずなのですが、バイク乗車の服装でそのまま向かったので汗だくになりました。
山奥の地味なスポットの割に観光客も多く、吊り橋の上で写真撮影による渋滞があったりでのんびり眺められなかったのが残念でした。
人が少ないタイミングで訪れればとてもよいスポットだと思います。
14:00
付知峡を出発。
今日はキャンプ泊なので、夕方前には到着したい為先を急ぎます。
山間部を抜けて最短距離で向かえば少しは余裕があるのですが、食材調達のため恵那の町を経由します。
 
ガソリンスタンドもそうですが、田舎はどこにスーパーがあるのかはネットで分かっても個人経営の小さなお店だと閉店時間が早かったり不定期にお休みだったりするのでそれが面倒ですね。
あと田舎のコンビニには肉や野菜も置いてたりするのも意外なところ。
コンビニに売ってた豚串焼きのセットを購入。(直火で焼いた串焼き。これが旨かった!)
15:30
「飯地高原自然テント村キャンプ場」に到着。
ここまでも例に漏れず町からうねうねとした狭小の道を上っていくと突然開けた場所が現れ、その小さな集落の片隅にひっそりとあるキャンプ場です。
標高は700mmくらい。10月中旬で夜の気温は5度くらいとそこそこ寒いです。
元々は町営(村営?)のキャンプ場を移住してきた若いオーナーが引き継いだキャンプ場で設備も綺麗。
グラウンドエリアはフリーサイト。中心に植えられた木に沿って円心上に設営するスタイルは面白いですね。
 
管理等には薪の他に調味料から寝袋まで色々販売しているので、忘れ物があってもなんとかなりそうです。
またゴミ捨て場はないので、ゴミは持ち帰りになります。
 
あとルールには厳格なようで、節度のあるキャンパーが多かったように思います。
とはいえ普通に利用する分には咎められないレベルですが、キャンプブーム以降面倒な人も増えてきてますからね…少々厳しいくらいのほうが安心できるというものです。
 
冷え込み始めた10月中旬の平日ということもあり、広々と静かにキャンプを楽しめました。
また岐阜にくる機会があれば訪れてみたいキャンプ場でした。

3日目 恵那〜郡上八幡〜和良

9:00
飯地高原自然テント村キャンプ場を出発。
キャンプは楽しいんですが、やっぱり設営・撤収に時間がかかっちゃいますね。
 
ひとまず飛水峡へ向かいます。
キャンプ場が山間部なので、どちらに向かうにしても県道ならぬ険道は避けられません。
避けられないならとりあえずナビに頼ってみるか…と考えたのが甘かったです。
県道402号線を案内されたので、3桁なら新しい道なのかなと思ったらこれがまた酷い。今回のツーリングで一番やばい道でした。
観光スポットらしいので、それらしい施設や駐車場があるかと思ったんですがそれらしき場所が見当たりません。
このあたり一帯の渓谷のことを指すらしいです。
国道沿いに眺められる絶景というのもなかなか贅沢なものです。
 
道の駅 ロック・ガーデンひちそうに停車して写真に収めてきました。
13:00
通称「モネの池」に到着。
神社のそばにある名もなき池なのですが、モネの代表作「睡蓮」を想起させるということで所謂「映えスポット」として人気になった池です。
ここも人気の観光地。
水の反射と人が多いので、なかなか映えるように撮影するのは難しいですね。
14:00
郡上八幡に到着。
飛騨高山より景観保護のエリアが広いようで、中心地ほぼすべてが景観保護区域になっているようです。
なので大きな駐車場はほとんどなく、バイク駐車場にいたっては皆無。どうやらバイクは安養寺か城山公園の駐車場しかないようです。
こちらも高山と同様に古い町並みが立ち並びます。
ただ郡上八幡のほうが広域で、且つ生活環境として機能しているようで見ごたえはあるんじゃないでしょうか。
観光客向けのお土産屋さんなどの間に商店やお米やさん、ラーメン屋さんなどが並んでいて時代のるつぼ感はこちらのほうが上ですね。

ちなみに郡上八幡は食品サンプルで有名ですが、シルクスクリーン印刷発祥の地でもあるようです。
印刷技術なんて全てヨーロッパだと思っていたのですが、意外なところにルーツがあったんですね。

16:00
和良に到着。
郡上八幡と下呂の丁度真ん中くらいにある小さな集落です。
今日は「和良ポポハウス」というゲストハウスに宿泊します。
今回の旅を計画するに当たって一番悩んだのが宿泊地。
岐阜は名古屋に近い南部の平野に人口が集中していて宿泊施設も多いのですが、北部は高山や下呂など大きな町でないとビジネスホテルなどはほぼないです。
なのでツーリングルートは自ずと宿泊地を前提に計画することになるのですが、丁度岐阜県の真ん中辺りでどこへ向かうにも都合が良かったというのもあって決めました。
 
和良ポポハウスは移住者の若いオーナーが2023年春から営業を始めた、新しいゲストハウス。
感じの良いオーナーが出迎えてくれました。
古民家を改修した宿ということで趣のある建屋ですが、屋内は今風にリフォームされており清潔感があります。
 
小さいですがキッチンもあるので自炊可。
但し周辺には19:00まで営業の小さなスーパーが1件しかないので、自炊するならば食材を用意しておくか、早めに到着したほうが良いです。
 
最近は安心・安価・安定のビジネスホテルに泊まることが多く、ゲストハウスや民宿に泊まる機会が少なくなっていたので少し躊躇しましたが、こういう宿も良いですね。
宿にオーナーの個性が出ていたり、旅好きが講じて宿を始めたりするので話が面白かったり。昔はユースホステルやライダーハウスに宿泊して全国を回っていたのですが、久しぶりにその感覚を思い出しました。
こういった一期一会を楽しむのも旅の醍醐味ですね。

4日目 和良〜白川郷〜高山

8:00
和良ポポハウスを出発。
ライダーの朝は早いのですが、オーナーがお見送りしてくれました。
また岐阜に来たら寄らせてもらいます!
 
郡上八幡を経由して156号線へ。
所々立ち寄りながらゆるりと白川郷へ向かいます。
10:30
「ひるがの分水嶺公園」に到着
ここは国道の隣にある分水嶺ということで珍しいスポットのようです。
分水嶺って見たことなかったんですが、こんな小さな水の流れがここから太平洋と日本海へ分岐して大きな川に繋がっている、と思うとなかなか感慨深いものがあります。
標高も875mということで空気もひんやりしていて気持ち良い。紅葉も進んでいますね。
この辺りから民家もなくなり山深くなっていきます。
標高も上がっていき、集落を繋ぐ幹線道路からトンネルやスノーシェードが敷設され道に変わります。
観光地の白川郷へ繋ぐ道なので、道幅も広くきれいに整備されているゆるやかなワインディングロードがひたすら続く。
最高に気持ち良い道です!
11:00
「旧遠山家住宅」に到着。
国道沿いに保存されている合掌造りの住居です。
白川郷は人が多いので、落ち着いて見られるここにも立ち寄りました。
合掌造りの建造物としては大きいそうで、当時は数十人が住んでいたといいます。
白川郷は人が多くて煩わしいという方は、ここを見るだけでも満足できると思います。
12:00
白川郷到着。
これまでの道程と打って変わって、突然車も人も密集した場所に出ます。
駐車場には数えきれないくらいの観光バスが止まっている。さすが岐阜随一の観光地ですね。
 
まず高台の展望スポットへ向かいます。
集落が一帯観光地になっている感じ。想像していたよりかなりより広いです。
人がゴミのようだ….
そこから降りて公営の駐車場へ向かいますが、ここで注意するべきなのが悪質な客引き。
公営駐車場の手前で、何やら黒いTシャツの男(おそらく外国人)に止められます。
「ご飯食べる?」と聞かれて「食べる」と返すと、脇の砂利道へ誘導されますが、これは公営駐車場ではなく食事処の駐車場です。
さも駐車場のスタッフのように振る舞っている男は、そこで食事を食べるかわりに駐車場を貸すという客引きでした。
気がついて引き換えして出てきたところ、後ろで男がギャーギャーなにか言っていましたが、そのままスルーして駐車場へ停車。
 
バイクの駐車料金は200円。
駐車場のスタッフに聞いてみたところどうやら有力な地主が営業している食事処が紛らわしい客引き行為を行っているようです。
おそらく駐車場の敷地がその地主のものということでしょうか、駐車場側からはどうやら強くは言えないようです。
浅ましいというか欲深いというか…こんな長閑な田舎でも利権が絡むと人は面倒になるものですね。
 
そんな一悶着はありましたが、白川郷を散策します。
高山もそうでしたが、観光客のほぼ8割は外国人。まるで海外にいるような気分になれます。
正直観光地というものにあまり興味がなく、そういうのは写真でも見てればいいじゃんと思っていたんですが、これはなかなか見応えがりますね。
集落一帯が景観保全地区なのでどこを見ても藁葺き屋根。
山々や水田、自然に溶け込んでいるので作り物感が少ないというか(観光客向けのお店は興ざめだが)日本の田舎の原風景が広域で保存されているのは良いですね。
 
今回は残念ながら紅葉していませんでしたが、別の季節にも是非見に来てみたい場所でした。
15:00
白川郷を出発。
結構歩いてクタクタになりました。
 
今日は高山のビジネスホテルに宿泊なのでまた高山へ。
下道で向かいたかったのですが道が良くなく時間がかかりそうだったので、高速で一気に向かいます。
 
東海北陸自動車道の飛騨トンネルは全長10kmと日本第三位の長大トンネルだそうです。
岐阜はトンネルが多いなと思ってはいましたが、よくこんな山奥にこんな長いトンネルを掘ったものだと日本の土木技術に関心させられます。
トンネルを抜けるともう高山まで少しの距離。
岐阜のほぼ西端から東端まで時間にして1時間程度。すごい近いですね。
16:00
高山到着。
ホテルにチェックイン。観光は初日にしたんで適当にご飯食べて就寝。
ちなみに飛騨牛は高いんで、地元で有名らしい焼きそばを食べました。
味は普通かな…?
道中聞いた話ですが、岐阜は何故かあちこちに製麺所があるようです。
そういえば鶏ちゃんの締めも焼きそばでしたし、ひょっとしたら焼きそばは岐阜のソウルフードなのかも知れないです。

5日目 高山〜古川〜神岡〜帰宅

7:00
ホテルを出発。
本来は富山へ抜けて糸魚川を南下しようかと考えていたのですが、どうやら午後から中部地方一帯が大雨になるようなので、今日で切り上げて戻ることにします。
7:05
「新井こう平製麺所」到着。
朝ごはんに地元の台所といううどんを食べていきます。
 
どうやら朝6時ころから営業しているようで、朝7時なのに職人さんらしき方々でほぼ満席状態。人気店であることが伺えます。
券売機がちょっと変わっていて玉数(0.5〜4玉)とトッピング(天ぷら・卵)からマトリクス方式で選択する方式にになってます。
また2玉以上だとうどん・そばを混ぜることも可能。
今回はうどん・そばの混じりを湯づきで注文しました。
他のうどん屋では見られない、不思議な光景です。
うどんはつるつるとしてのどごしが良く、つゆは濃いめですがくぐらすと丁度よい感じ。
そばは温かいのもあるのか柔らかめ。うどんだけにしたほうが満足度高かったかも。
8:00
飛騨古川 到着
飛騨古川と言えば「君の名は」の聖地ということで、駅の連絡通路から一枚。
線路の真ん中に水路が伸びているが独特ですね。
ちなみに撮影ポイントには足場と劇中と同じように撮影できる時刻表が掲示されていました。
飛騨古川は白壁の古い町並みが観光スポット。
民家の間を抜ける通りなので観光地化されておらず、高山・郡上八幡より落ち着いた雰囲気が良いですね。
通り沿いの水路(川?)には鯉がたくさんいました。
9:00
神岡到着
飛騨古川から富山方面へ山間部を走っていると、当然視界がひらけて山中にそぐわない大きな工場が現れます。
神岡の亜鉛精錬工場です。
これまで岐阜の山中で通過した町は集落という規模の小さな町ばかりでしたが、神岡はかなり大きな町という印象。工場が産業になっているからでしょうか。少し大きめのガソリンスタンドもコンビニもあります。
 
「道の駅 スカイドーム神岡」に到着。
神岡にはニュートリノの観測施設「スーパーカミオカンデ」があり、道の駅に科学館が併設されています。
 
平日の朝9時と早い時間でしたが、幸い科学館は営業していました。
こんな電球の化け物みたいのがみっしり詰まった空間が地下1000mにあるなんて想像し難い。
ニュートリノが何たるかなんて当然知りませんでしたが、展示が面白く出る頃にはちょっと分かった気になれる施設でした。
レストランの営業には早かったので食べられませんでしたが、スペースカツカレーがすごく気になります。
10:00 出発
国道471号線を平湯温泉方面へ南下し、松本へ向かいます。
これまでのダイナミックな山々を眺める道とは違い、広くはない道沿いのそこかしこに温泉がありとても風情のある道です。
秘境というほどでもないですが、俗世を離れてのんびりするにはとても良さそうな温泉街です。
 
平湯付近で休憩。
もうすぐ安房トンネルというところ。さすがに山深いですね。
ここからは来た道を戻る感じで、安房トンネルを抜けます。
12:30 松本到着
松本付近でそばを食べて店を出たところで小雨が…ギリギリ雨雲から逃げることができたようです。
その後高速に乗り帰路につきました。

岐阜ならではの魅力がある

少々長くなってしまいましたが、岐阜へ5日間ツーリングしてきた放浪記でした。
正直計画を立てるまで山ばかりで、観光スポットなんて白川郷があるくらいしか知りませんでしたが、実際に行ってみると…やっぱり山ばっかりでした(笑
ただ同じ山国の長野とは違い平地が少なく山間の集落に生活圏が分散していて、その集落を結ぶ道が楽しい、自然のダイナミズムを楽しめる道が多かった印象です。
また今回は10月下旬ということもあり標高の高いキャンプ場は寒そうだったので諦めましたが、次はもう少し温かい時期にキャンプ場を泊まり歩きたいなと思いました。
あと奥飛騨の温泉宿にも泊まりたいですね!
そもそも何故岐阜に行ったかというと、「風雨来記4」というゲームをしたのがきっかけでした。
360度カメラで撮影した動画でツーリングをした気分になれるゲームなのですが、マイナーな観光地が多く収録されているので、それらを回ってみたいなと思いツーリングを計画しました。(あまり回れていませんが)
それもあって単純な観光地巡りにならずに良かったかなと思います。
しかし岐阜も意外に広いですね。
「ここは良さそうだな。もう少し回ってみよう」と思っても宿泊地が決まっていて断念したりしました。
まだまだ岐阜を堪能できていないので、次行く時はもう少し長いスケジュールかポイントを絞って行ってみたいと思います。
「岐阜って何もないからツーリングに行ってもなぁ…」と思っている方は是非行ってみてください!
確かに目立った観光地は少ないですが、ある意味岐阜の道自体が観光スポットのようなものです。
恐ろしく狭小な険道があるのも確かですが、改めて思うとよくこんな山奥にまともな道を敷いたなという道もたくさんあります。
 
岐阜はそういう道を巡るのが楽しい場所です。

コメント

  1. liku より:

    久々にお邪魔したら、めちゃ長距離ツーリングされていますね!すごい。

    私も東海圏なので、岐阜もちょくちょく行きますが
    私よりも詳しそう^^

    わたしのXSR700は先日久しぶりに乗ったところ
    タイヤのグリップ感が無くて「久しぶりに乗るとこんなにも不安定に感じるのか」
    と思いました。

    帰宅して空気圧を計ると、既定の3/4くらいになっていました。
    で空気を入れなおして走ると、全然違う!空気圧ってこんなにも大事なんだと
    改めて実感しました。

    また思い出したころにお邪魔します^^

  2. kchiku より:

    ご無沙汰してます!
    そしてこんな気が向いたときにしか更新しないサイトに再びご訪問いただき感謝です!

    関東から岐阜はやっぱり遠かったですね…
    ただ両親の実家が長野なのもあり、たまに足を運ぶので慣れているといえば慣れてます。
    今回のツーリングで岐阜が好きになったので、今年も時間があれば行きたいなーと考えています。
    今度はもう少し暖かい時期にキャンプメインで行きたいです。
    やっぱり山国ツーリングは楽しいですねー

    私もずぼらなので空気圧チェックは忘れがちですね。
    今回は山ほど荷物積んでのロングツーリング前なので一応チェックしていきましたが、意外に減っていたと思います。
    違和感を感じたら何かあるのかも、と疑うのは大事ですね!

    久しぶりに文章を書いたら楽しかったので、またネタができたら更新します。
    またふらーっと立ち寄ってみてください。

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